【パウダーマッサージ】は、サラサラとしたパウダーを身体に塗り広げる感じのマッサージです。古代インドのアーユルヴェーダにルーツを持つ施術法です。アーユルヴェーダのパウダーマッサージは、「ウドワルタナ」と呼ばれます。このパウダーマッサージは「カパ」のバランスを整えるので、体に重さを感じる人、巡りの悪い人に最適な施術法です。皮膚の表面についた不純物を取り除き、循環を良くするために毛流れに逆らってパウダーを体に刷り込んでいきます。
インド・スリランカ発祥の伝統医療であるアーユルヴェーダにおいて、十数種類の薬草をあわせた粉を使ったパウダーマッサージが原型です。本来は、アーユルヴェーダは医療であるため、ドーシャにあわせた薬草の粉を医師が処方して施術を行います。方法は、パウダーのみ、パウダーとオイル、オイルの後にパウダーを使用するなどさまざまなパターンがあり、心臓に向かって上へ上へとマッサージするのが特徴です。痩身の目的もあるため、オイルよりも強めにもまれます。ざりざりとした感触が、人によっては少し痛いぐらいに感じるのではないでしょうか。【パウダーマッサージ】を10分もすると、ずいぶん身体が熱くほてってくるのがわかります。もともと冷え症なため、足先は常にひんやり状態だったのが、このマッサージで全身に血がいきわたるようになり、あっという間に温まります。
効能としては大きく分けて3つあります。ひとつは、病気や産後の弱った筋肉を引き締めることです。2つ目が、肌の表面にある角質を除き、皮膚の新陳代謝を高めたり、手穴を開いて老廃物を除去したりすることです。3つ目は、脂肪を燃焼させ、むくみを軽減することが挙げられます。脂肪を燃焼させたり、むくみをとったりすることで痩身効果があるともいわれていますが、薬草成分で強くマッサージするため身体の毒素が解毒され、それにより無理な食事の摂取をしなくなるという効果もあります。
タイでは、高級スパでも行われています。ベビーパウダーのような、細かい粒子のパウダーを使用します。マッサージ用のパウダーの中には良い香りがついているものもありますが、洗い流せばすぐに消える程度のやさしい香りです。【パウダーマッサージ】では、パウダーを使って、オイルマッサージのようなテクニックを用いたり、タイ古式マッサージのテクニックを行う場合もあります。タイ古式マッサージの進化版として行われている場合もあります。ひんやりとした感覚をもたらし、同時に汗を抑えるため、暑い季節にはおススメです。 |