タイ古式マッサージでは、状況に応じて道具を使うこともあります。オイルは基本的に使用しませんが、プラコップと呼ばれるタイハーブ(サムンプライ)を布でくるんだものやタオル、ブランケットなど、さまざまなものを使用します。リフレクソロジーで主に使用するスティックを使用することもあります。
一枚のタオルをまるめて細長くし、首の後ろに回して引き上げながら、首の凝った筋肉にアプローチをしたり、ブランケットを使って腰を左右にひっぱってストレッチングをしたりと、単なるタオルやブランケットを上手に使って効率よく施術に活かしているのが特徴です。
サムンプライのハーブボールマッサージ(プラコップ)は、スチームした状態で使用しますから、ハーブのエッセンスが肌に効果的なだけでなく、温熱効果もありますから、鍼灸治療の要領でツボに押し当てたり、2つのボールを手のひらのように使いながらウォーキングをしたり、タッピング(連続して軽くたたくこと)したり、関節にはさみながら圧と熱をコントロールしたりとさまざまな使い方があります。こうしたハーバルセラピーは、リゾートスパのトリートメントには欠かせないテクニックのひとつで、日本では特に冬場の温かい施術法として人気が高いものです。また、このハーブは、サウナとしても使用できるもので、これだけで、タイのエッセンスを使ったメニューを提供することができます。
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